コンビニ利用の実態調査から見える新たなライフスタイルの流れ

最近のコンビニは、食料品や日用品を超え、コスメやアパレルなど多様な商品を取り扱うようになっています。特に、生活者のニーズを先取りする形で進化しています。このような背景の中、株式会社ネオマーケティングが行った2025年5月14日から15日の2日間、日本全国の20歳以上の男女1,000人を対象に実施したアンケート調査の結果を踏まえ、コンビニに対する利用理由や年代別の特徴を探ってみましょう。

調査の目的と方法

調査の主な目的は、コンビニが選ばれる理由とそれに伴う消費者の行動を分析することです。特に「どの要素がコンビニ選びに影響を与えるのか」を明らかにすることが求められました。調査はウェブアンケート方式で行われ、対象は週1回以上コンビニを利用する方々です。

コンビニでの購買行動

調査結果によると、コンビニ利用者が普段よく購入するアイテムは「ドリンク」「弁当・おにぎり」「サンドイッチ・パン」がトップ3にランクインしています。特に、20代・30代の若者は生活用品や日用品の購入割合が高く、50代に比べて約3倍の頻度で購入しています。これには、即購入できる利便性が影響していると考えられます。

年代別に見るコンビニ利用の理由

コンビニ利用の理由としては、「近くにあるため」「便利で手軽」というシンプルな理由が上位に挙げられました。しかし、20代以上の利用者は、限定商品や割引による「お得感」を求めて自発的に来店する傾向が強いのも特徴です。また、40代以上は「近くにある」「24時間営業」での利便性を重視する場面が多く、明確な年代差が見て取れます。

コンビニの決済手段

決済手段に関する調査では、全体の52.3％が「モバイル決済」を利用していることがわかりました。特に30代ではその傾向が顕著で、一方20代では現金の使用も根強く、若年層によるさまざまな決済手段の組み合わせが見られました。60代のシニア層でも、意外にもキャッシュレス化が進んでいることが明らかとなりました。

コンビニに対するイメージ

イメージ調査においては、コンビニに対する評価が高く、多くの年代が「24時間営業が便利」「手軽に使える」と回答しています。特に、20代と30代は「新商品が常に出る」「限定商品が豊富」といった、新しさや独自性を求める姿勢が強いことがわかります。他方で、価格に対する敏感さは低く、高価格帯の商品も受け入れられやすい状況が浮かび上がりました。

コンビニのアプリ利用

アプリの利用状況を見てみると、活発に使用しているユーザーの割合が全体で43.6%に達し、特に40代の利用率が高いことが特徴です。アプリを通じて得られる「ポイント」や「限定クーポン」が支持されていて、実際に若年層は体験価値を重視する傾向が強く、特に「アプリ限定の特典」を重視する結果となっています。

まとめ

調査から見えてきたのは、各年代によって異なるコンビニに対する期待と実態です。特に若年層は、商品選びや決済方法に対する柔軟性を持ち、実際に店舗を訪れる背景として、限定性や新しさを求めています。このトレンドを知ることが、より効果的なマーケティング戦略の構築へとつながることでしょう。コンビニは、今後も新たな価値を提供し続ける重要な場所であり続けるに違いありません。