大阪芸術大学短期大学部の卒業公演
2025年2月27日、28日の両日、大阪芸術大学短期大学部メディア・芸術学科の学生たちが梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて、特別な卒業公演を実施しました。この公演は舞台芸術コース、声優コース、ポピュラーダンスコースの合同によるもので、同学科では初の試みです。本公演のサブタイトル「Our Stage, Our Story」には、各コースがそれぞれの物語を一つの舞台で表現するという意気込みが込められています。
舞台芸術コースの公演
初日の舞台芸術コースでは、手塚治虫氏の戦争体験を基にした作品『マンガの虫は空をこえて』が披露されました。この物語は、戦時下に生きるマンガ好きの少年がさまざまな人と出会い、自身の夢を抱く姿を描いています。学生たちは、演技だけでなく、ダンスや歌も織り交ぜた非常に挑戦的な演目に取り組みました。舞台制作専攻の学生たちは、照明や音響、美術を駆使して、物語の感情をより引き立てる舞台を作り上げました。
舞台は感動的でありながらもメリハリの効いた演出がなされ、観客の心をつかむことに成功しました。学生たちの一生懸命な姿勢がそのまま表現に現れており、彼らの才能が花開く瞬間を見逃すことはできませんでした。
声優コースの活動
2日目には声優コースが登場し、「声優ちゃんねる」と題してアフレコやナレーション、ゲームがテーマのパフォーマンスを行いました。特に朗読劇『PE!PE!PE!PENGUINS‼︎』やアフレコパフォーマンス『雪があたたかいなんていままで知らなかった』は観客を楽しませ、見事な演技で学生たちの苦労をしっかりと伝えました。彼らの情熱と表現力は、会場全体に素晴らしいエネルギーをもたらしました。
ポピュラーダンスコースのパフォーマンス
さらに、ポピュラーダンスコースの学生たちは『Carnival』というテーマで、16のプログラムを通じて多様なダンススタイルを披露しました。ヒップホップやジャズダンス、バレエさらにはコンテンポラリーダンスまで、各プログラムは異なる世界観に基づいており、その演技は観客を魅了しました。ダンスの個性が光るパフォーマンスは、エネルギッシュかつ感情的な瞬間を生み出しました。
公演の詳細
本公演は、メディア・芸術学科に在籍する学生たちの努力の結晶であり、その全ての演目において彼らの成長を感じることができました。入場料は無料で、誰でもこの素晴らしいエンターテイメントを楽しむことができました。このような機会を通じて、学生たちの未来への道が一層明るくなることを願っています。
この卒業公演は、学生たちにとって新しい旅立ちを象徴する特別な日となり、「Our Stage, Our Story」というテーマにふさわしい感動的な出来事となりました。今後の彼らの活躍にも大いに期待したいところです。