RKKCSが寄贈したお米が子どもたちを支える
全国的にお米の価格が高騰しているなか、株式会社RKKCS(熊本県熊本市)は、地域の子どもたちの食の支援を目的として災害備蓄米を寄贈しました。この取り組みは、昨年9月より始まった「農村の景観・生業と社員・地域を守るプロジェクト」の一環として実施され、2025年7月14日、南阿蘇村から保管していた150kgの南阿蘇村産「ヒノヒカリ」が熊本県こども食堂ネットワークを通じて寄贈されました。
取り組みの背景
発足以来、RKKCSはお米の寄贈を通じて地域課題への貢献を強く意識してきました。最近の物価高騰は家計や福祉施設、特に子ども食堂の運営に多大な影響を及ぼしています。そのため、子どもたちが安心して食事をとれるようにサポートすることが急務であると感じた結果の今回の寄贈です。
寄贈式の様子
寄贈式は熊本市の熊本県こども食堂ネットワーク事務局で行われ、南阿蘇村の太田吉弘村長をはじめ、関係者が集まりました。太田村長は、天候不順による米不足への懸念を述べつつ、「持続可能な米作りに向けて生産者が安心して生産できる体制を作っていきたい」と語りました。これに続いてRKKCSの取締役は、「災害備蓄を地域貢献につなげる取り組みを始めました。南阿蘇の自然や農業環境が子どもたちの未来へつながれば嬉しい」と挨拶しました。
熊本県こども食堂ネットワークの島田万里代表理事は、「このような大規模な寄贈に感謝します。地域のコミュニティ活性化にも寄与したい」と述べ、寄贈の重要性を強調しました。実際に寄贈された備蓄米の試食も行われ、そのおいしさを実感する場面もありました。
プロジェクトの特色
この「農村の景観・生業と社員・地域を守るプロジェクト」は、自然環境を保護しながら地域の農業支援を図ることがテーマです。RKKCSは南阿蘇農業みらい公社から無農薬栽培の米を購入し、災害備蓄として保管。その際に使用しなかったお米が、地域の子ども食堂に寄付されるという循環型社会貢献を目指しています。
これからの展望
この寄贈は、RKKCSが長年にわたり取り組んできた災害備蓄活動と地域貢献の一環です。今後も地域と共に発展し、持続可能な社会の実現に向けて活動を拡大していく方針です。
子ども食堂の数は年々増加しており、今後も子どもたちに栄養を提供するための取り組みを続けることが求められています。RKKCSの寄贈により、子どもたちが安心して食事をとれる環境を築き上げていくことが期待されています。今後の活動にも注目です。