中高生女子に理系の未来を！2025年秋の大学・高専ツアー実施

中高生女子の進路選択を支援するツアー

2025年秋、全国で開催される「Girls Meet STEM」の大学・高専ツアーが話題です。このプログラムは、公益財団法人山田進太郎D&I財団が、中高生女子を対象に理系(STEM)分野への理解を深めることを目的に実施するものです。社会での理系女子の活躍を促進するために、この取り組みは非常に重要です。

プログラムの概要

「Girls Meet STEM」は、2025年9月21日から10月26日までの期間、全国9か所の大学や高等専門学校でツアーが実施されます。このプログラムでは、学生たちが実際のSTEMの現場を見る機会を得たり、先輩たちと直接対話することができる特別なイベントが用意されています。

例えば、東京大学生産技術研究所では、10月11日に女子中高生向けのイベントが予定されています。ここでは未来に向けた進路選択の重要性が問われ、数学や化学を絡めた工学の魅力が紹介される予定です。参加者は、女性研究者や大学院生とのディスカッションを通じて、さまざまな知識を得ることができます。

STEM分野の現状

日本におけるSTEM分野の女性大学進学率は20.7%とOECD諸国の中で最も低い数字を示しています。高専に関しても女子学生の割合は24.9%にとどまっています。これらの現状を考えると、このプログラムがいかに必要とされるかがわかります。

多様な企画が満載

今回の秋ツアーでは、茨城工業高等専門学校での実験や研究体験を通じて理系の面白さに触れたり、武庫川女子大学では在学生とのプログラミングの体験ができます。その他にも、青山学院大学や八戸工業大学での先輩学生との交流会や、近畿高専と神戸市立高専による学園祭との連動型ツアーなど、多彩な企画が目白押しです。

参加者の声

昨年度、全国で約2,000人の中高生が参加した「Girls Meet STEM」では、62%の参加者が文理選択に迷っていたと回答しました。実際、プログラム終了後には理系進学希望者が平均16%増加したという結果が出ています。これらの数字からも、参加者がこの体験を通じて進路意識に変化をもたらしたことが伺えます。

今後の取り組み

D&I財団では、今後も中高生女子が自分の好きなことや可能性に気づくための環境づくりを進めることが重要だと考えています。進路を考える時期に、さまざまな選択肢を既に持っている学生たちの未来を明るくするため、引き続き多様なプログラムを実施していく予定です。

この「Girls Meet STEM」プログラムは、参加対象が中学1年生から高校3年生の女子（性自認が女性である方を含む）に限定されており、女子生徒が理系分野に対する興味を持つための有意義な機会となっています。

参加方法

具体的なツアー内容や申し込み方法などの詳細は公式ウェブサイトを訪れることで確認できます。また、新たに企業や大学の参加も受け付けており、多様な視点からの情報発信を期待しています。

「Girls Meet STEM」への参加を通して、新しい可能性を見つけるチャンスを手に入れましょう。皆さんの参加を心よりお待ちしています。