高校受験に伴う塾費用、保護者の76.8%が高いと実感
高校受験と言えば、塾通いが欠かせないですが、その塾費用に関して、7割を超える保護者が「高い」と感じていることが分かりました。合同会社プラスワンが実施した調査によれば、実際に塾通いでどの程度の支出があったのか、また想定以上だった費用項目は何かを探ります。
調査概要
本調査は、2025年9月から10月にかけて全国の30代から50代の保護者521人を対象にインターネットを通じて行われました。調査内容は、子どもの高校受験に関する塾の利用状況及びコストに関するものです。
高校受験と塾への依存
最近では、多様性を尊重する社会が促進される中、子どもに合った教育環境が重視される傾向にあります。しかし、その結果、必要以上の支出が発生し、家庭の財政状況に影響を与えるケースが増えているのです。
調査結果によると、塾通いに対する費用感は、以下のようになっています。
- - 非常に高いと感じる: 20.4%
- - 高いと感じる: 33.2%
- - やや高いと感じる: 23.2%
- - どちらでもない: 20.2%
- - やや安いと感じる: 2.3%
- - 安いと感じる: 0.2%
- - 非常に安いと感じる: 0.5%
この結果から、多くの家庭が教育費の高さに頭を抱えていることが伺えます。
塾形態ごとの費用感
塾の形態別にみると、集団指導塾と個別指導塾、家庭教師、オンライン指導、タブレット教材といった各サービスの中でも、特に個別指導塾とオンライン指導が高額感を持たれていることが明らかになりました。特に、オンライン指導の45%が「非常に高い」と感じており、その理由としては、期待していたコストが実際には高かったからです。
想定外の費用項目
調査では、保護者が「想定以上に高い」と感じた費用項目が以下の通りです。
1.
授業料: 46.7%
2.
季節講習費: 46.4%
3.
特別講習費: 30.9%
授業料は週に数回の授業があり、季節講習や特別講習が発生することも重なり、当初の予算を大きく超えてしまうことが多いのです。
塾通いにかかる年間平均
調査によると、高校受験に際してかかる塾の年間平均費用は30万円前後で、これは月平均にすると約2.5万円にあたります。しかし、100万円を超える支出をした保護者も一定数存在していることから、塾にかかる総費用には大きな幅があることが分かります。
併用する教育サービス
集団指導塾が58%の保護者に選ばれている一方で、多くの家庭が個別指導やオンライン指導など、複数の教育サービスを併用しているのも特徴です。特に、教科によって最適なサービスを選択することで、効率的に学ぶ環境を整えようとする意図が見えます。しかし、こうした併用によって、思わぬ費用が増えてしまうことにも注意が必要です。
まとめ
高校受験に伴う塾選びは、多くの保護者にとって重要な判断となります。今後も教育費は上昇する見込みがあるため、事前にしっかりとした見積もりを行い、計画的に塾選びを進めることが必要です。情報収集を行い、適切な教育環境を見つける手助けを行う「塾探しの窓口」で、お子様に最適な塾を探してみることをお勧めします。