広島の食品物流企業が高校生向け職場見学会を開催！

広島県に本社を構える食品物流の株式会社河野が、2025年8月22日（金）に高校生を対象とした職場見学会を初めて実施します。この取り組みは、同社の63年の歴史の中で初となるもので、物流業界の人手不足の問題に対処するための重要な施策として位置付けられています。

物流業界の現状と課題

最近、物流業界では「年間2024年問題」と呼ばれる深刻な問題が浮上しています。特に、ドライバー不足や高齢化が進行し、この業界の人材確保が難しくなっているのです。また、広島県では若者の県外流出が深刻な社会問題に。そのため、地元の人材を育成・確保することが急務となっています。

河野は、多様な人材の採用にも積極的に取り組んでおり、特に地元出身の若者たちとの接点を増やしていく必要があると感じています。物流業界の魅力を知ってもらい、地元で働く選択肢としての『物流』を理解してもらう機会を提供したいと考えています。

職場見学会の内容

職場見学会の参加者は、実際に使用される配送車両や冷蔵倉庫の見学を通して、物流の仕事がどのように行われているかを直接体感できる内容となっています。具体的には、以下のプログラムが組まれています：

- 会社概要と物流業界の紹介
- 冷凍・冷蔵トラック及び倉庫の見学
- コンビニエンスストアへの流通プロセス解説
- 実際に配送されたお弁当の試食体験
- 物流の価値について考えるディスカッション

このような体験を通して、参加者には「誰かのために働くことの喜び」を感じ取ってもらうことを目指しています。

代表取締役・河野幹章の思い

河野社長は、「物流業は日常の風景の中に自然に溶け込んでいるが、実際には非常に重要な仕事を担っている」と強調しています。彼は、運ぶものは単なる「食品」であるだけでなく、それを届けることで誰かの生活を支えるという社会的な意味もあると語ります。「物流の現場には、見えない『心』を込めて運ぶことが大切だ」との思いを持ち、社員たちにもその価値を理解してもらいたいと考えています。