未来の海を守る子供たちを育てる「やまがた海洋塾2025」の魅力
一般社団法人海と日本プロジェクトin山形が主催する「やまがた海洋塾2025」は、2025年8月1日と2日の二日間、山形県の飛島で開催されました。このイベントは、子供たちに海とのつながりを深め、次世代の海を守る心を育むことを目的としています。参加者は県内の小学5、6年生22名で、豊かな自然環境での学びと体験を通じて、多彩なプログラムに取り組みました。
イベントの概要
最初のプログラムは酒田港での入塾式とオリエンテーションです。その後、定期船「とびしま」に乗り、飛島へ向かいました。参加者は、「島の暮らしと海」についての座学を受け、地域の文化や海に関する知識を深めました。さらに、飛島海水浴場でのシュノーケリングや、夕食には地元の海の幸を味わいました。
夜のプログラムでは、島の民話の上映や星空観察、夜光虫の鑑賞が行われ、参加者たちは島の美しい自然環境を五感で体験しました。このような体験を通じて、子供たちは島の文化や環境についての理解を深めることができたのです。
2日目の活動
2日目は飛島の探索から始まりました。ここでは、森と海が近接する島の特徴を活かした活動が実施されました。ビーチコーミングを通じて、子供たちは海洋ごみ問題について考えました。海洋ごみを拾い集めることで、自分たちができることは何かを真剣に考える姿が印象的でした。
また、漁業実習調査船「鳥海丸」に乗船し、実際の漁業の現場を見学。加茂水産高校の生徒からの説明もあり、参加者たちはリアルな漁業の面白さを知る良い機会となりました。
子どもたちの声
参加した子供たちは、それぞれの体験を通して多くの感想を持っています。「飛島にまた来たい」「友達ができた」「海に対する興味が湧いた」といった声が寄せられました。また、保護者からは「子供がとてもたくましくなって帰ってきた」との声もあり、イベントが子供たちの成長において大きな役割を果たしたことが伺えます。
未来に向けたメッセージ
最後に、参加者たちに向けたメッセージが贈られました。塾長や講師たちは、今回の経験を今後どのように活かしてほしいかを語りました。そして、卒業式の際には、塾生一人一人に卒業カードが手渡され、彼らの成長と学びを祝い合いました。
「やまがた海洋塾2025」は、子供たちにとって海とのつながりを感じ、自らの役割を考える貴重な機会となったことでしょう。多くの子供たちが、そしてその家族が、今後もこのような体験を通じて海の大切さを実感できることを願っています。