地元高校生と海
2025-06-17 14:32:24

地元高校生と共に海の生態を学ぶイベント「小さな生き物たちの大きな海」開催

地元高校生と共に海の生態を学ぶイベント「小さな生き物たちの大きな海」開催



最近、愛媛県宇和島市で「小さな生き物たちの大きな海~Let's Go タイドプール~」という生態系調査イベントが盛大に行われました。このイベントは、一般社団法人海と日本プロジェクトinえひめが主催し、地元の高校生と専門家が協力して海の生態系を学ぶ機会を提供するもので、次世代のために美しい海を守る一環として企画されました。実施日は2025年6月8日で、宇和海沿岸の潮だまりで生物調査を行いました。

イベントの概要


参加者は愛媛県立宇和島水産高等学校から6名、愛媛県立宇和島南中等教育学校から8名の合計13名の生徒で、加えて生物の専門家たちがサポート役として参加しました。また、宇和島市が後援し、愛媛県漁業協同組合宇和島支所の協力も受けて活動が進められました。

生徒たちは、普段は体験しないような本格的な調査に初挑戦。幼魚水族館館長であり、岸壁幼魚研究家の鈴木香里武さんがこのイベントにゲストとして参加し、「ごきげんようぎょ!」の挨拶で和やかな雰囲気を作り出しました。調査は、岩や海藻の間に潜む生物を集め、観察を行うもので、約1時間半で終了しました。

生物観察と生態系の学び


集めた生物は宇和島水産高校の実習室に持ち帰り、観察用水槽に移してさらに詳しい調査が行われました。生徒たちは、専門の図鑑や有識者のアドバイスを頼りに生物の同定を行い、結果的に愛媛県立宇和島水産高等学校は22種類、宇和島南中等教育学校は23種類を採集・確認しました。また、今回の調査では18種類の海藻が観察されたことも報告されています。

専門家たちの意見を通じて、タイドプールの豊かな環境が生物多様性を育む要因であることを学んだ生徒たち。鈴木さんは、「足元の海をじっくり観察することで、地元の海に対する愛着が生まれ、それが海洋保全につながる」と語り、子どもたちに大切なメッセージを伝えました。

また、採集した生物はしばらくの間、宇和島水産高校で飼育され、オープンスクールなどで地域住民に紹介される予定です。このイベントの様子は後日、テレビ番組としても放送される予定です。

参加者の声


参加者からは「以前遊んだ潮だまりでここまで多くの生物が見られるとは思っていなかった」といった驚きの声や、「安全を確保しながら、地元の海について考える貴重な機会になった」との感想が寄せられました。このように、調査を通じて海に対する理解と関心を深めることができたことは、大きな成果といえるでしょう。

団体の取り組み


一般社団法人海と日本プロジェクトinえひめは、愛媛県内の海に関するさまざまな分野での活動を行っており、地域の豊かな海の恵みを次世代へ引き継ぐためのムーブメントを推進しています。

この活動を通じて、将来的に多くの子どもたちが自らの手で海を守ろうとする意識を育てられることを期待しています。


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