日比野設計が受賞
2025-06-20 11:22:43

日比野設計、幼稚園建築と教育施設インテリアデザインでダブル受賞

日比野設計がダブル受賞



株式会社日比野設計が、米国の建築メディアArchitizer主催のA+AWARD2025において、「FK Kindergarten and Nursery」と「Cheer Kindergarten」それぞれ異なる部門で最優秀賞を受賞しました。これは、教育施設設計の新たな可能性を示す重要な成果といえるでしょう。

FK Kindergarten and Nursery



長崎県に位置する「FK Kindergarten and Nursery」は、狭隘で高低差のある難敷地に建設されています。既存の園舎と園庭を最大限に利用し、限られた敷地内で充実した教育環境を構築するための挑戦を見事に実現しました。周辺の自然環境を活かし、立体的で奥行き感のあるデザインは、子どもたちの身体と頭をつかいながら遊ぶための工夫が施されています。

このプロジェクトでは、地元の素材を利用し、土の移動を最小限に抑えることで工事中の二酸化炭素排出削減にも貢献しました。子どもたちが活発に駆け回れる環境は評価され、審査員からも高い評価を受けました。

FK Kindergartenの概要


  • - 所在地:長崎県長崎市
  • - 設計監理:HIBINOSEKKEI + Youji no Shiro + KIDS DESIGN LABO
  • - 敷地面積:2730.38m²
  • - 建築面積:820.53m²
  • - 延床面積:1075.25m²
  • - 構造規模:木造、地上2階建

Cheer Kindergarten



続いて、深センに完成した「Cheer Kindergarten」は、既存の4層吹き抜け空間を新たに幼稚園として改修したプロジェクトです。一般的な幼児教育施設では「吹き抜けは危険だ」とされがちな中、日比野設計はこの吹き抜けを最大限に活かし、子どもたちが遊べる鳥の巣を模したオブジェを設置しました。この大胆な設計により、子どもたちの交流が活性化され、異年齢の子どもたちのコミュニケーションを大切にする場とすることに成功しました。

「Cheer Kindergarten」では、平面的な構成が多い施設の中で、まるで立体的な遊び場のような展開が行われ、これが審査員の心を掴む結果となりました。運営とデザインのバランスが絶妙に融合し、評価されました。

Cheer Kindergartenの概要


  • - 所在地:中国深セン市
  • - 設計監理:HIBINOSEKKEI + Youji no Shiro
  • - 敷地面積:2743m²
  • - 建築面積:1110m²
  • - 延床面積:4240m²
  • - 構造規模:鉄筋鉄骨コンクリート造、地下1階、地上4階建

A+AWARDの特徴



A+AWARDは、700万人以上のフォロワーを持つアーキタイザーによって主催されています。世界各国から4,000を超えるプロジェクトがノミネートされ、120以上のカテゴリーで審査員団が評価を行います。プロジェクトは一般投票も行われ、最優秀賞が決定されるという厳格な仕組みです。

まとめ



日比野設計は、幼児施設の設計を専門とし、教育環境の研究と実践に力を入れています。今後も多様なプロジェクトを通じて、子どもたちの成長を支える空間を創造していくことでしょう。新たなる挑戦と革新的なアイデアに期待が寄せられます。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

関連リンク

サードペディア百科事典: 日比野設計 FK Kindergarten Cheer Kindergarten

トピックス(子育て/育児)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。