新しい運営体制に移行するLearning for All
認定NPO法人Learning for Allは、2025年10月4日をもって新たな経営体制に移行したことを発表しました。この組織は東京都新宿区に拠点を置き、代表理事には李炯植氏が就任しており、今後の活動を一層進化させることが期待されています。
体制変更の背景
Learning for Allは、創業以来10年以上にわたって成長し続けてきました。かつては学習支援から始まりましたが、現在では居場所づくりや訪問支援、地域協働、さらには政策提言まで多岐にわたる活動を行っています。この進化は、支援を必要とする多くの子どもたちに届くまでの道筋を豊かにしてきた要因となっています。
今回の変更で、新たに石神駿一氏が副代表理事に、辻珠美氏が理事及び事務局長に就任しました。この変更は、組織内部の意見が経営に伝わりやすくなるようにするもので、日々直面する課題への迅速な対応を可能にし、さまざまな視点を活用した現実的かつ持続可能な意思決定が行いやすくなることを目指しています。
新任理事の顔ぶれ
石神 駿一(いしがみ しゅんいち)
新たに副代表理事に就任した石神氏は、コミュニティ推進事業部の事業部長も兼任し、学習支援から始まる活動の成果をさらに広げていく使命を負っています。彼は、過去4年半にわたり株式会社電通での経験を持ち、2014年からLearning for Allに参加しました。その後、広報や資金調達、ブランディングといった重要な分野に従事し、現在はコミュニティ推進事業部を指導しています。
彼は、「子どもの貧困に対する日本全体の関与が当たり前になる社会を目指す」意志を持っており、多くの講演活動を通じてそのメッセージを広めています。彼のコメントには、子どもたちを取り巻く環境の課題への意識と、LFAが抱える新たな挑戦への責任感が表れています。
辻 珠美(つじ たまみ)
もう一人の新任理事である辻氏は、事務局長として組織運営において重要な役割を果たします。東京大学法学部を卒業後、教育行政に対する関心からLearning for Allに関与することとなりました。大学1年生の時から現場での経験を積み、最近は経営管理事業部の事業部長を務めています。
辻氏は、理事会での参加を通してLFAのValueや職員の思いを大切にしながら、さらに大きな影響力を持つ組織作りをする意向を示しています。彼女のビジョンは、組織全体の士気を高めることにつながることでしょう。
Learning for Allとは
この認定NPO法人は、ミッションとして「子どもの貧困に、本質的解決を。」を掲げています。その活動には、さまざまな困難を抱える子どもたちへの学習支援や居場所づくりが含まれており、2024年度には17,000人を超える子どもたちに支援を提供した実績があります。彼らが築いている「地域協働型子ども包括支援」のモデルは、すべての子どもたちに平等な機会を提供するための全国展開を目指しています。
新たに整備された体制により、Learning for Allは今後も子どもたちの未来を支える力を強めていくと期待されます。彼らの活動が多くの人々に対する影響をもたらし続けるよう、私たちも応援していきましょう。