電気なしでご飯を炊ける！「魔法のかまどごはん」が受賞

電気がなくても炊ける！魔法のかまどごはん

最近、タイガー魔法瓶株式会社が開発した「魔法のかまどごはん」が、子どもたちの創造性や未来を育むデザインを評価され、第19回キッズデザイン賞のキッズデザイン協議会会長賞を受賞しました。この受賞は、特に新聞紙を燃やすことで炊きたてのご飯が作れるというユニークなアイデアが高く評価されたもので、まさに時代を先取りした製品と言えるでしょう。

受賞製品の特徴

「魔法のかまどごはん」は、電気やガスがない状況でも安心してごはんを炊くことができる炊飯器です。使用するのは身近な新聞紙とライターだけ。かまどの下部にある二つの穴に交互に新聞紙を入れて火をつけることで、まるでキャンプのような楽しい体験を実現します。炊飯容量は0.18Lから0.9Lまで対応しており、1合から5合までのご飯を炊くことが可能です。多様な使用シーンに合わせて、自然災害の備えとしても役立つデザインになっています。

エコと教育の融合

この製品は、親子での火の扱い方を学ぶ「食育ツール」としても優れています。炊飯過程を通じて、エネルギーの大切さや持続可能な素材の利用を考えさせるきっかけを提供します。審査員からも、身近な素材で自らご飯を炊くという行為がエネルギーへの再認識を促す点が評価されました。これは、子どもたちが主体的に学ぶ良い機会を与えるとともに、家族での楽しい時間を演出します。

キッズデザイン賞とは

キッズデザイン賞は、2007年に創設され、子どもたちが安全に暮らす環境や創造力豊かな発育を促すデザインを広く社会に発信することを目的としています。今年の受賞作には、411件の応募から選ばれた36点があり、「魔法のかまどごはん」はその中でも特に注目の製品となりました。これは、子どもや子育てに配慮したデザインが求められる現代において、必要不可欠な存在であることを示しています。

未来への展望

今回の受賞を機に、タイガー魔法瓶はこの製品を通じて家庭や学校での食の重要性と防災意識を高めていくことを目指しています。2024年には国立青少年教育振興機構と提携し、子どもたちに向けた防災意識向上やSTEAM教育を推進するイベントを実施。特に、2025年には「魔法のかまどごはん」を使った炊飯体験プログラムも予定されています。これにより、子どもたちが自らの手でご飯を炊き、自分の食を大切にすることを学ぶことができるでしょう。