楽しく運動を!
2025-05-26 14:36:28

運動が苦手な子供も楽しくプレイ!新教材「フラッグフットディスク」の効果とは

運動が苦手な子供も楽しめる「フラッグフットディスク」の研究



「スポーツ・フォー・エブリワン」を推進する笹川スポーツ財団が、運動が苦手な子どもたちでも積極的に楽しめる新しい教材「フラッグフットディスク」を開発しました。この教材は小学校体育科のゴール型ゲームに焦点を当て、特に投げる・捕ることが苦手な児童に対して、その学習を支援するものです。

研究の背景


本プロジェクトを担当する鈴木健一准教授(山梨大学)は、2023年度まで公立小学校の主幹教諭を務め、体育科教育学を専門としています。鈴木准教授は、運動が得意ではない児童を対象にした教材の必要性を感じ、これまでの研究をもとに「フラッグフットディスク」を考案しました。

教材「フラッグフットディスク」について


「フラッグフットディスク」は、フラッグフットボールのゲーム構造を基にした教材です。この教材を用いることで、児童は投げたり捕ったりする運動への取り組みがしやすくなります。具体的には、児童が投捕運動(投げることと捕ること)を楽しみながら学べるように工夫されています。

検証授業の実施


東京都内の3つの小学校4年生のクラスにおいて、実際に「フラッグフットディスク」を使った授業が行われました。授業は8回にわたり、「フラッグフットディスク」と通常のフラッグフットボールで比較されたことで、教材の効果が測定されました。

研究結果のまとめ


1. 課題の認識向上


授業評価に関する結果から、「フラッグフットディスク」は児童が運動課題を認識し、その解決方法を探る手助けをする教材であることが示唆されました。学習前に運動課題に対してネガティブだった児童が、学習後にはポジティブな評価を示すことが多くなり、友達同士の肯定的な関わりが生まれていました。

2. 教材の有効性


教材評価調査では、以下のようなポイントが明らかになりました。
  • - 投げやすさに改善の余地あり。
  • - 捕りやすさが高く、多くの児童が捕運動への志向を持つことができた。
  • - パスを用いたゲームの楽しさを提供できることがわかりました。

特に、フラッグフットディスクでは捕りやすさが高く、児童に安心感を与え、運動に対する不安を払拭しました。

研究担当者のコメント


鈴木准教授は、この教材の開発が運動に対する恐れを克服し、児童が自ら積極的にプレイすることを促すものであることを強調しました。自作ディスクは、身近な材料で作ることができるため、すぐに体育の授業で活用可能です。

期待できる効果


「フラッグフットディスク」の普及によって、運動が得意でない子供たちが楽しくスポーツに取り組む機会が増えることが期待されます。このような取り組みが広がることで、子どもたちの運動志向が高まるとともに、友達とのつながりも深まるでしょう。

「フラッグフットディスク」の取り組みが、今後の教育現場において、子供たちのスポーツへの関心や自信を育む手助けとなることを願っています。


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