外国にルーツをもつ高校生を支援するキャリアプログラム「Rootsインターン」について

外国にルーツをもつ高校生の未来を拓く「Rootsインターン」

日本には多くの外国にルーツを持つ高校生が存在します。彼らは、日本の文化とも異なる背景や経験を持ちながら、自らの将来について真剣に考える存在でもあります。そのような若者たちを支援しようと、株式会社チョイスホテルズジャパンと認定NPO法人カタリバが手を組んで実施しているのが「Rootsインターン」。このプログラムは、外国にルーツを持つ高校生がキャリアを築くきっかけを与えることを目的としています。

1. 「Rootsインターン」とは？

「Rootsインターン」は、外国にルーツをもつ高校生たちが企業との交流や職業体験を通じて、異文化理解を深めながら、自らの未来に向けたキャリア形成を考えるプログラムです。実施の背景には、グローバルブランドであるチョイスホテルズジャパンが、自社を通じて多様な価値観や文化を持つ人々との共生を目指すという理念があります。これにより、参加者は自身の可能性を広げることができるのです。

2. 実施概要

2025年8月19日、チョイスホテルズジャパンの本社で行われた「Rootsインターン」には、フィリピン出身の高校生6名とネパール出身の高校生1名、合計7名が参加しました。プログラムでは、チョイスホテルズジャパンの事業や「Choice Guest Club(TM)」による社会貢献の取り組みについて学んだ後、来年に予定されている小学生向けの多文化交流イベントに向けた企画を考えることに挑戦しました。

3. インターンシップの活動内容

当日は、参加者たちは複数のグループに分かれ、共同でイベント企画を試みました。まずは、自己紹介を通じてお互いを知り、「小学生に伝えたいこと」や「チョイスホテルズジャパンが実現したいこと」を整理しました。その後、考えたアイデアを基にしてイベントコンセプトを作成し、具体的な企画を練り上げていきました。参加者はそれぞれ、自分自身のルーツからインスピレーションを受けた活動を発表し、クリエイティブなアイデアを共有しました。

3.1 ニーズ整理とイベントコンセプト作成

高校生たちは、ニーズ整理シートを作成し、自らの体験から得た楽しい記憶を振り返りながら、小学生に向けたイベントに必要な要素を話し合いました。その結果として、明確なコンセプトを立て、実現可能なアイデアの検討が行われました。

3.2 企画の具体化

グループごとに、それぞれのアイデアを形にするための企画シートを作成しました。イベントのブース内容や装飾、体験型のアクティビティを視覚的に表現し、緊張感のある発表準備が進められていきました。最後の発表では、各グループが自らのルーツを活かした内容を披露し、参加者たちから大きな拍手を受けました。

4. 今後の展望

続く「Rootsインターン」は、チョイスホテルズジャパンが目指す持続可能な社会の実現に向けた重要な取り組みとなります。今後も、社会貢献活動を通じて、宿泊客が体感できる形での支援を拡充し、外国にルーツをもつ高校生たちが描く未来への道を共に支援していく方針です。

これからの「Rootsインターン」は、多くの高校生に新たな可能性を示し、夢を実現する手助けをし続けることでしょう。