放課後活用法とは
2025-05-09 16:00:29
子どもたちの未来を切り開く放課後活用法に迫る新著のご紹介
学童保育の新たな可能性を探る
2025年5月9日、学童保育のパイオニア、島根太郎氏の新著『子どもの人生が変わる放課後時間の使い方』が発売されます。この本は、忙しい保護者にとっての「第3の学び場」としての学童保育の重要性を語り、非認知能力育成の視点から放課後の貴重な時間を「消費」から「投資」に変える提案をしています。
小学1年生の学童保育利用率
文部科学省の調査によると、令和6年度の学校基本調査では全国の小学1年生が93万4000人いる中で、学童保育に登録している子どもは45万4000人、つまり約半数がこの制度を利用しています。学童保育は、放課後の時間を子どもたちが自分の可能性を広げる「金の時間」として活用できる機会を提供します。
放課後の時間の重要性
学校で過ごす時間は年間約1200時間ですが、放課後や長期休暇の時間はその倍近い約1600時間を占めます。この大切な時間をいかに有効に活用するかが、子どもたちの未来に影響を与えます。島根氏は、放課後をただの遊びや習い事で埋めるのではなく、社会とつながる力を育むための時間として見ることの大切さを強調しています。
非認知能力の育成
非認知能力とは、数値で測ることのできない自己肯定感、主体性、やり抜く力(GRIT)、想像力、集中力、コミュニケーション力などです。これらは、人生における幸福度や収入、リーダーシップにも大きく影響を与えると言われています。著書では非認知能力を「自分軸」と「社会軸」という2つの視点で捉え、それぞれを育む方法について具体的な考察を行っています。
「余白」時間の重要性
著者は、子どもたちに「余白」の時間を設けることが、彼らの能力を引き出す鍵であると指摘します。詰め込み教育ではなく、子どもが自由に考えたり行動したりする時間を持つことで、自己肯定感や主体性が育まれるのです。また、子どもたちが自身の興味や欲求に基づいて行動することが、さらなる学びへとつながっていきます。
家庭での実践方法
学童保育における「コーチング」の実践法も本書では詳述されており、子どもとの信頼関係の築き方や、やる気を引き出すコミュニケーション手法を学ぶことができます。家庭での実践が可能な具体的なエピソードを通じて、保護者がどのように子どもをサポートできるかを示しています。
終わりに
島根氏の著書『子どもの人生が変わる放課後時間の使い方』は、学童保育が子どもたちにとってどれほど貴重な存在であるかを再認識させる一冊です。保護者の皆様には、ぜひ手に取っていただき、お子さんと共に未来へ向けての「投資」方法を考えるきっかけにしてほしいと思います。