高校生のためのSNSトラブル予防講演会 3つの約束で安全なネット利用を

SNSの危険性を学び、トラブルを防ぐための講演会

11月14日、福岡県久留米市の祐誠高等学校にてアディーレ法律事務所の長井健一弁護士による講演会が開催されました。この講演は、未来を担う若者に法教育を通じてインターネットの危険性を理解してもらい、トラブルを未然に防ぐためのものでした。

講演の目的と内容

現在、高校生を含む若者たちはスマートフォンやSNSを使うことが日常生活の一部になっています。そのため、インターネット上の危険や法的な責任について知識を深めることが重要です。長井弁護士は、SNSによるトラブルの増加や「デジタルタトゥー」と呼ばれる情報拡散の危険について解説しました。

1. インターネットの「匿名性」とその危険

長井弁護士は、インターネットの匿名性は実際には不完全であり、一度広がった情報は消えないことを指摘しました。これが「デジタルタトゥー」と呼ばれるもので、最悪の場合は個人の名誉を毀損することにもつながります。

2. SNS上の「言葉の暴力」の実態

具体的ないじめの事例を紹介し、SNSでの悪ふざけがどのように深刻な事態へと発展するかを説明しました。「言葉の暴力」は時に人を傷つける力を持っており、無自覚な「いいね！」や「シェア」が法的責任を問われることもあると強調しました。

3. 増加する不適切動画と「闇バイト」への誘い

「スシロー事件」などを例に取り、刑事訴訟や損害賠償請求が発生する可能性を解説。このような不適切な行動や、若者を狙った「闇バイト」の危険性についても触れました。陥ってしまった場合は一人で抱え込まず、すぐに大人に相談することが大切です。

トラブル防止のための3つの約束

講演の最後には、トラブルを未然に防ぐための「3つの約束」が提示されました。これらは高校生たちだけでなく、その家庭にも広く伝えていくべき内容です。

- ネットは公の場であることを意識する
- 他人に嫌なことをしない基本を徹底する
- 困ったことがあったら、すぐに相談する

これらを守ることで、若者たちはSNS利用のリスクを軽減できるでしょう。

講演後の感想

生徒たちからは、「スマホの中に様々な危険が潜んでいることに気づいた」との声があり、教頭先生は生徒たちの反応を見て、スマホの使い方に対する知識とルール作りが重要であると話されました。

長井弁護士は「今日の学びを日常生活に活かしてほしい」と願い、このような意識が広がることを期待しました。アディーレ法律事務所は、今後も若者向けの法教育活動を通じて、SNSの危険から子どもたちを守る取り組みを続けていく所存です。

この講演の模様はテレビ西日本でも放送され、多くの視聴者にSNSトラブルの実態が伝えられることとなりました。今後もアディーレは教育現場と連携し、法教育を通じて子どもたちが正しい知識を持てるよう努めてまいります。