現代の結婚観や家族生活の変化に関する調査結果
株式会社クロス・マーケティングが実施した最近の調査によると、結婚や家族に関する意識には興味深い変化が見られます。この調査は、2025年4月に全国の18歳から79歳の男女3,000人を対象に行われ、結婚の意味や家族の形、そしてお金の管理に対する考え方について掘り下げられました。
プライバシーを重視する新しい家庭観
調査によると、81%の人々が「家族といえどもプライバシーは守るべきだ」と考えていることがわかりました。このデータは、家族であっても個々のプライベートスペースや個人の意見が重要であることを示しています。また、74%は「結婚式を挙げる必要はない」と回答し、結婚に対する従来の考え方が変化していることも浮かび上がりました。
お金の管理と夫婦間の自由
お金の管理についての意見も、年代ごとに明確な違いが見られました。特に40代以上は「妻が管理し、夫はこづかい制」という考えが43%で支持されている一方で、18~29歳は「生活費以外は夫婦別々で自由に使う」という意見が44%と高かったのです。このことから、若い夫婦はより自由で対等な金銭管理を求める傾向があることがわかります。
夫婦の関係性に対する意識
配偶者との関係についても興味深い結果が得られました。84%が「精神的には自立した関係でいたい」と回答し、生涯一緒にいるつもりだと答えた人は82%に達しました。このデータは現代の夫婦が互いに依存しすぎずに、自立した関係を重視していることを示しています。
結婚意欲の年代差
結婚したいという意欲については、全体で46%が「結婚をしたい」と答え、30%が「今後も結婚をする気にはならない」と言っています。特に18〜29歳の若者は、半数以上が結婚したいと考えていますが、実際に行動に移す割合は低いことも分かっています。
子どもを育てることへの考え方
子どもを持つことに対しては、「子どもが欲しい」と答えた人より「欲しくない」と考えている人の方が多いという結果が出ています。特に18〜24歳では48%が子どもを望んでいますが、25〜29歳は44%、30代では30%に下がるため、子どもを持つことへの期待が徐々に薄れている印象を与えています。
総括
この調査から見えてくるのは、現代の結婚や家族に対する捉え方が大きくシフトしているということです。プライバシーの確保や金銭管理においての自由度が高まる中、パートナーとの関係性も新たな形へと進化しています。次世代の夫婦は、従来の価値観にとらわれることなく、より自分たちに合った形を模索していることが明らかです。今後もこの傾向は続くでしょう。どのように家族を築いていくのか、今後の社会動向に注目が集まります。