日本の学歴観の違い
2026-01-15 13:32:47

日本の子どもと保護者の学歴観、海外との意識の違いを探る

日本の小学生と保護者の学歴観



最近の調査結果によると、日本の小学生やその保護者が抱く学歴に対する期待や希望には、国際的な視点で見ても顕著な特徴があります。公益財団法人スプリックス教育財団が実施した「基礎学力と学習の意識に関する保護者・子ども国際調査2025」で得られたデータをもとに、この興味深い現象について掘り下げてみたいと思います。

調査の背景



日本は現在、「大学全入時代」と呼ばれる状況にあり、約60%の学生が大学へ進学しています。しかし、大学院への進学率は他の先進国と比べると非常に低い水準にあります。特に、日本における大学院進学者数は、アメリカやイギリスと比較して大きな開きがあるのが実情です。そこで、今回の調査では、子どもの学力 や進学希望、保護者の期待について国際的に比較し、学歴に対する意識を分析しました。

子ども自身の希望する学歴



調査の結果、日本の小学生の学歴希望は「未定」と答えた割合が44%と最も多く、これは海外の10%に比べると顕著な差が見られます。また、大学院進学を希望する割合はわずか5%で、これも海外の31%と比較すると低い数値です。興味深いことに、「未定」を除いた場合、日本の小学生の「大学まで」進学希望は53%、大学院までの進学希望が9%となり、実際の進学率と大差ない傾向が見られました。

保護者の期待する学歴



日本の保護者が子どもに与える学歴に対しての期待も調査されました。その結果、「大学まで」を期待する割合は77%と高い一方で、「大学院まで」の期待はわずか2%にとどまることが明らかになりました。これは子ども自身の希望(9%)をも下回る結果です。このような保護者の意識は、教育環境や社会的背景によるものでしょう。特に、日本においては「他人に迷惑をかけない」「友人を大切にする」といった価値観が反映されている可能性があると考えられます。

学力と希望する学歴の関係



調査では、子どもの学力が高いほど高学歴を希望するという傾向が見られましたが、日本は海外に比べても控えめな結果が得られました。計算テストの正答率に関するデータを基にした分析では、学力上位層でも大学や大学院への進学希望が76%にとどまる一方、海外では89%と高い数字が示されています。このことから、日本の子どもたちが持つ学歴に対する希望は、海外に比べて控えめで現実的な印象を受けます。

保護者の価値観の影響



さらに、保護者が子どもに期待することにおいて、身近な交友関係を重視する傾向が見られ、これが高学歴を期待しない理由に影響している可能性が示唆されています。「他人に迷惑をかけない」「友人を大切にする」といった期待を持つ保護者が多い日本では、学歴を重視する傾向が薄いことも考えられます。

まとめ



この調査を通じて、日本の小学生とその保護者が抱く学歴観には、海外との明確な違いが浮き彫りになりました。特に「未定」と答える割合が高いことや、保護者の大学院進学への期待が極めて低いことが印象的です。今後も教育に関する価値観や進学希望について継続的に研究し、子どもたちがどのような未来を描いているのかを探求していくことが重要です。


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