子どもたちの防災意識：地震への不安とその備えの実態

最近、ニフティキッズが実施した調査によると、小中学生の間で最も不安に思われている自然災害は「地震」だという結果が出ました。この調査で1,336名の児童が回答し、彼らがどのように防災について考えているのかを探りました。防災に対する関心や具体的な備えについて、親としても知っておくべきポイントをまとめていきます。

防災に気をつけている子どもたち

調査結果によれば、48.3%の小中学生が日常生活の中で防災に気をつけていると答えています。具体的には、「避難経路の確認」や「非常用持ち出し袋の準備」などです。これらの活動は、いざという時に冷静に行動するための大切な準備となっています。また、防災グッズを持っている子どもは72.5%に上り、「水」や「食料」、さらには「ばんそうこう」や「簡易トイレ」などヘルスケア用品を挙げる声が多く見られました。

地震に対する高まる不安

子どもたちが特に不安に思う自然災害として、「地震」が67.0%で最多であり、次いで「津波」が18.6%と続いています。これは、日本が地震の多い国であるため、普段から意識しやすいのかもしれません。実際の災害経験者からは、電気や水道が使えないことや、食料が店頭から消えたり、家族と連絡が取れないことが怖いという意見も寄せられています。

「怖い」と感じること

災害時に「怖い」と感じることについて聞いたところ、最も多かったのは「命に危険があること」でした。また、「ご飯が食べられないこと」「電気や水が使えなくなること」など、生活に直結する内容が続きましたが、興味深いことに「家族と会えなくなること」も多くの票を集めています。さらに、失いたくない思い出や大切なアイテム、そして好きなゲーム機が壊れることを懸念する声もあり、彼らの生活における安心感がどれほど重要かが伺えます。

防災グッズの準備状況

防災グッズを備えていると答えた子どもは700人以上と、非常に高い割合での意識が見られます。具体的な防災グッズとしては、水と食料に加え、ばんそうこうやティッシュ、簡易トイレなどが多く挙げられています。中には、心を落ち着けるために持ち歩くぬいぐるみなどもあるようです。これは情緒面でも重要なアプローチであり、安心感につながっているに違いありません。

家族との避難計画

家族で避難場所や連絡手段について話し合ったことがあるかという質問に対しては、約45.9%が「はい」と回答しています。これは、家族でつながりを持つことがいかに大切であるかを示しています。ただし、まだまだ話し合いができていない家庭も多く、私たち親が意識を高める必要があります。災害が起こった時に、まずは家族で集まるべき場所と連絡の取り方を確認しておくことは、安心につながります。

こんな「ひみつ道具」が欲しい

最後に、もし災害時に役立つ「ひみつ道具」を一つ作れるとしたら、どんなものが欲しいかという質問には、離れた家族と簡単に連絡できる装置や、助けを呼ぶためのメガホン、さらには無限に食事が出る道具など、様々なアイデアが寄せられました。中には「災害そのものをなくす装置」といったストレートな願いもあり、未来への希望が感じられます。