中学生ガイドの挑戦
2025-06-01 11:36:22

中学生が島の魅力を伝える「島あるき」で地域への恩返しを果たす

中学生が挑戦した「島あるき」



2025年5月18日、佐賀県唐津市の離島・小川島で「島あるき」が開催されました。この特別なツアーでは、島留学を利用して暮らす中学2年生の米倉愛さんがガイドを担当しました。米倉さんは、これまでの地域おこし協力隊のガイドに初めて中学生として挑むことになり、その取り組みが注目を集めています。

島留学で学んだ愛情を返したい



米倉さんは小学5年生の時に吉野ヶ里町から家族と共に小川島へ移住し、島留学制度での生活を始めました。3年間の島での生活を通じて多くの愛情を受け取った彼女は、「次は私が島の魅力を広める番」と感じ、島の人々への恩返しを決意します。「おがわんと。」という活動名で、地域おこしに力を入れています。

ツアーの準備と魅力



今回の「島あるき」のガイドとして、米倉さんは島の歴史や文化を学ぶために多くの人々に取材を行いました。島の資料館を訪れ、オリジナルのガイドブックを作成し、数々の知られざるスポットを紹介しました。彼女が案内したのは、歴史的な「鯨見張り所」や、自然の美しさを誇る「水の浦」などです。

参加者の反響とツアーの内容



参加者は家族連れ5組、総勢16名で、ガイドブックを片手に島の魅力を探ることができました。米倉さんの詳しい説明のもと、島の過去や自然について学び、彼女の熱意溢れるガイドに感動しました。特に、江戸時代から続く「鯨骨切り唄」の紹介や、セミクジラの大きさを再現した演出には参加者の驚きの声が上がりました。

島全体が応援してくれた



イベント当日は、島民が「小川まんじゅう」などのお菓子を差し入れに訪れ、米倉さんの挑戦を温かく支援しました。参加者たちは、「中学生とは思えないしっかりとしたガイドだった」と称賛の声を寄せ、島の人々の温かさも印象に残った様子でした。

未来への展望



米倉さんは「今回のガイドは自分にとっても楽しい経験でした。まだ伝えきれていないことがたくさんあるので、今後もさらなる情報発信を続けたい」と意欲を見せています。今後も地域おこし協力隊と共に、次世代のガイド企画や体験イベントを実施する予定で、地域の若者が島の魅力を掘り起こす新たな試みが期待されています。

環境への配慮も忘れない



また、この日は大阪で開催される関西万博「ブルーオーシャンドーム」の「対馬WEEK」に向けて、地域おこし協力隊の丸山さんが“波絵馬”を子供たちに届けました。彼らは「海を守りたい」という思いを絵馬に書き込み、万博を通じてその願いを発信します。このように、米倉さんの取り組みは環境問題への意識も高めるきっかけとなっています。

離島で育った中学生のガイドによる「島あるき」は、地域の魅力を再発見し、心温まる体験を提供する素晴らしい試みでした。未来の世代に申し送りたい思いが詰まったこのツアーから、地域のさらなる発展が期待されます。


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