愛媛県初のELSA導入校、全学年に拡大!新たな英語教育の試み
愛媛県の済美平成中等教育学校で、AIを活用した英語発音支援サービス「ELSA for Schools」が全面的に導入されることが発表されました。この取り組みは、2025年の4月から中学1年生から3年生までの全学年で実施されることとなり、愛媛県内での教育の質を高める期待が寄せられています。昨年度は中学1年生と中学2年生のみでの運用でしたが、拡大により更なる成績向上が見込まれます。
ELSAの背景
済美平成中等教育学校は1997年に設立され、自律・創造・対話を校訓に掲げています。ここでは充実した教育プログラムと独自のアプローチを通じて、生徒の学力だけでなく人間性の向上も図っています。最近では国際化に対応した外国語教育や国際理解教育を強化し、グローバルな視点を持つ人材の育成に力を入れています。
昨年度の取り組みでは、中学1・2年生でELSAを導入した結果、生徒たちの英語発音への意識が高まり、自己学習の習慣が形成されていることが確認されました。その成功を受けて、2025年度からは中学3年生も対象に加え、全学年での英語教育の質の向上を図ります。
ELSAの特長
英語科教官のコメントによると、ELSAはAIが生徒それぞれの発音を分析し、個々に合わせた指導を行うため、従来の授業では難しかった細やかな発音指導が可能になるとのことです。また、単語帳などの教材とも連携が可能で、視覚的な学習を超えた身体的体験ができます。生徒たちは日常の授業や終礼の時間を活用し、ELSAに取り組むことで、楽しく英語に親しむ姿が見えるようになりました。
ELSAの魅力は、自分の課題が明確化され、上達が可視化される点です。このファシリテーションにより、生徒たちは自信を持って英語を話し、より積極的にコミュニケーションをとるようになり、自身の成長を実感できるようになっています。実際、教室内での会話が活発になり、生徒間の対話も促進されているとのこと。
ELSAのグローバルな展開
ELSAは2019年にGoogleのAI投資部門から出資を受けて以来、192カ国以上の6000万人が利用するアプリへと成長しました。独自の音声認識技術により、学習者は自身の発音やアクセントを短期間で克服することができ、瞬時にフィードバックを受けることが可能です。教育機関や自治体でも多く導入され、国際的な教育改革の一翼を担っています。
まとめ
愛媛県初のELSA導入校が全学年に拡大することで、より質の高い英語教育が期待されます。また、グローバル化が進む今、生徒たちが自信を持ち、グローバルな環境で活躍するに足る人材に成長していくことが期待されます。今後の済美平成中等教育学校の取り組みに注目が集まります。