アワビ調査隊
2025-09-22 12:42:23

秋田の海と山を体験する「アワビ調査隊」!子どもたちの学びの旅

鳥海山と海の恵み



秋田県にかほ市で、9月の週末に行われた「鳥海山が産み出す海産物!あきたアワビ調査隊」は、子どもたちに地域の自然と海の大切さを学ぶ絶好のチャンスでした。この体験学習イベントは、2日間にわたって、小学生に対し秋田県の豊かな自然環境を紹介し、特にアワビや岩ガキに焦点を当てて、彼らがどのように地域生活を支えているかを探求しました。

このイベントは、次世代の子どもたちに海の資源を守り、育む意識を持たせるため、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として行われました。

伏流水の不思議な世界



参加した小学生たちは、初めに鳥海山のふもとに位置する「元滝伏流水」を訪れました。ここで、鳥海山が数万年の歳月を経て形成されてきたことや、その伏流水が如何にしてアワビなどの海の恵みを支えているのかを学びました。ガイドの説明を受けながら、子どもたちは興味津々で実際に水を触り、その冷たさを体感しました。

残念ながら、この日は雨が降り続いたため、午後予定していた海岸での水質調査はバスの中での学習へと切り替えられました。それでも、秋田県水産振興センターの専門家からのアワビや岩ガキに関する講義に、子どもたちは真剣な表情で耳を傾け、次々と質問を投げかける姿が見られました。

アワビの栽培漁業を体験



次の目的地である「アワビ種苗生産施設」では、アワビの栽培漁業について学びました。ここでは、海の環境変化により減少しているアワビの数を保護するため、専門家が育成した稚貝を放流する取り組みが紹介されました。

子どもたちは水槽の中にいる稚貝をじっくり観察し、その成長過程や人の手による支援の重要性について学びました。稚貝を海に放流する際には、一人一人が大きく育つよう願いを込めて、心温まる瞬間となりました。

天候に影響されたカヌー体験



2日目は天候に恵まれず、カヌー体験の場所を変更することになりましたが、これもまた新たな経験になりました。にかほ市の竹嶋潟で行ったカヌー体験では、市長や関係者の応援の中で、ライフジャケットの着用や水の安全について学びながら、子どもたちは初めての水上アクティビティに挑戦しました。予報では雨が続く中、子どもたちが「楽しかった」と笑顔で感想を語る姿が印象的でした。

振り返りと未来に向けた思い



イベントの最後には、2日間の振り返り学習が行われ、子どもたちが自らの心に秘めていた思いを絵に表す時間が設けられました。「植樹をしよう」「海をきれいに保とう」といった意見が飛び出し、その姿勢は未来を見据えた大切な学びを象徴していました。

参加した小学生たちは、活発な交流をし、その経験を通じて素晴らしい思い出を作り上げました。これをきっかけに、彼らが地域の海や環境への理解を深め、積極的な行動につながることを期待しています。

参加団体の紹介



このような取り組みを行っているのは、「一般社団法人海と日本プロジェクトin秋田県」です。この団体は、秋田県の海の実情を伝え、地域の環境保護に向けたムーブメントを推進する活動を行っています。詳細はこちらでご覧いただけます。


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