ポケカ転売騒動の中で浮かび上がるせどりの実態
近年、ポケモンカードの転売騒動が大きな話題となっていますが、その裏側では「せどり」が新たな副業として注目を集めています。この度、株式会社T.B.Hが実施した全国調査の結果、せどりと転売の明確な違いが明らかになりました。
せどりとは?
「せどり」とは中古品や不要品を仕入れ、適正価格で販売する活動を指します。一般消費者と競合しない仕入れが主流で、リユースショップや知人からの譲渡など、廃棄を減らしながら再流通を促進するという側面があります。これに対し、転売とは主に数量限定や人気商品を安く仕入れ、高値で販売する行為を指し、一般の消費者にとっては入手が困難になることがあります。
実施された調査結果
株式会社T.B.Hの調査では、全国の主婦やシニア層253人を対象に、せどりの仕入れ先や意識についてのアンケートを実施しました。結果として、最も多くの票を集めた仕入れ先は、中古品販売の大手実店舗「2nd STREET」であり、159票を獲得しました。その背景には、フリマアプリが普及している中でも実店舗からの仕入れを選ぶ人が多いことが挙げられます。特に主婦やシニア層は全体の76.3%を占め、多くの支持を得ている実情があります。
せどりの健全な側面
今回の調査により判明したのは、せどりは廃棄を減らし、再流通を促進するための健全な副業であるという点です。多くの回答者が実際に「子育ての合間に達成感を感じた」とか、「不用品が高く売れて嬉しかった」といった前向きな体験をシェアしており、特に子育てをしながらの活動が評価されています。ある回答者は、「お寺の住職が線香を買ってくれて感謝された」といった特殊なエピソードもあり、せどりが地域コミュニティに貢献する様子も伺えます。
今後の展開と情報発信
株式会社T.B.Hは今回の調査結果を基に、せどりの健全化を促進する活動を進める方針です。特に、代表の横田千春が運営するYouTubeチャンネル「ちーまま。メルカリ在宅ワークの先生」では、2nd STREETで仕入れた商品の販売方法や出品のノウハウを発信し、多くの人に実践的な情報を提供しています。登録者数は4.28万人を超え、これからもせどりに興味を持つ人たちに向けたコンテンツを増やしていく予定です。
まとめ
ポケカの転売騒動とは裏腹に、せどりは今や主婦やシニア層にとって魅力的な選択肢となっています。廃棄削減や再流通の面でも意義深い活動であり、適切な情報発信を通じてさらに広がりを見せることが期待されています。今後もせどりに関する情報やノウハウが増えることを楽しみにしています。