地域を支える冷蔵庫
2025-10-15 18:34:22

岡山の地域を支える冷蔵庫「北長瀬式コミュニティフリッジ」が全国展開へ

岡山の地域を支える冷蔵庫「北長瀬式コミュニティフリッジ」が全国展開へ



毎年10月16日は「世界食料デー」。この日、岡山県の北長瀬コミュニティフリッジと認定NPO法人むすびえが包括連携協定を締結し、地域の冷蔵庫のノウハウを全国に広げることを目指しました。この協定の目的は、すべての子どもたちに食べることの喜びを提供し、地域の結びつきを強化することです。

コミュニティフリッジの背景


「北長瀬式コミュニティフリッジ」は、食料品や日用品が必要な人々が24時間自由に利用できる公共の冷蔵庫です。2020年から運用が始まり、年間で25,000人以上がこのサービスを利用しています。利用者は登録制で、食材や生活必需品を提供し、地域コミュニティ内で支援の必要な人が気軽に利用できる仕組みを作りました。

協定の意義


大きな冷蔵庫がないために食材の寄付を受けられないこども食堂が多くありますが、今回の協定により、冷蔵・冷凍品の寄付が受けやすくなることが期待されています。これは、運営者の負担を軽減し、支援の流れをよりスムーズにすることに繋がります。


むすびえの理事長、三島理恵さんは「人のつながりが減少している現代には孤独や生きづらさが深刻な問題です。地域の温かい支援が社会の持続可能性に寄与すると信じています」とコメントしています。この協定によって、地域の絆が強まり、より多くの人々が助け合う社会が実現されることが期待されています。

「北長瀬式コミュニティフリッジ」の特徴


このフリッジの利用にはいくつかの特徴があります。利用者は登録を行い、24時間いつでもアクセス可能。電子ロックを用いて情報管理が行われ、寄付者や寄付品の処理も効率的です。特筆すべきは、利用者と寄付者の間のコミュニケーションをデジタルでサポートし、必要な品物が必要な人に届く仕組みが組み込まれていることです。

全国への普及に向けた取り組み


今回の協定を通じて、コミュニティフリッジのハイブリッド型モデルが全国に広がることが目指されています。地域ネットワーク団体が中心となり、物資の支援がスムーズに運び込まれるような体制が整備されます。この取り組みは、冷凍や冷蔵品の寄付を受け取るハードルを下げることで、各地域のこども食堂への支援が強化されることを意味します。

将来的な構想


北長瀬エリアマネジメントの代表理事、新宅宝さんも「全国の地域で支援の輪を広げ、優しさが循環する社会を実現したい」と意気込みを語っています。この協定は、地域の生活を支える重要な基盤を築くための第一歩です。

まとめ


岡山からスタートした「北長瀬式コミュニティフリッジ」は、全国に広がることで地域の食と人々の生活を豊かにする取り組みとして注目です。「北長瀬式コミュニティフリッジ」が、地域の絆を深め、育む社会の実現に向けたきっかけになることを期待しています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

関連リンク

サードペディア百科事典: こども食堂 むすびえ 北長瀬

トピックス(子育て/育児)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。