世界シェルター会議に参加する意義とは
2025年9月、オーストラリアのシドニーで開催される「第5回世界シェルター会議」に、日本を代表して参加するのは認定NPO法人オリーブの家の理事長、山本礼知(らいち)です。この会議は、DVや虐待被害者の支援に取り組むシェルター運営者や支援者が集まり、最新情報の共有や国際的な連携を図る重要な場として位置づけられています。日本からの参加者はまだ限られており、山本理事長の挑戦は注目されています。
山本理事長の思い
「2年前に母であり前理事長の山本康世から受け継いだバトンを大切にし、仲間やスタッフと共に日々の活動を続けてきました。英語力を活かして海外で学び、日本の民間シェルターの未来に貢献したいです」と山本理事長は語ります。
彼女は日本のシェルターにおける公的支援の不十分さを背景に、民間としての柔軟で温かい支援の在り方を確立しようと努めています。オリーブの家は、何よりもまず被害者一人ひとりの命を守り、安心して地域社会へ再スタートできるよう支援することをミッションとしています。
オリーブの家の活動
オリーブの家は、子どもやペットと共に避難できる稀有な民間シェルターを運営しています。DV被害者の約3割が「ペットの存在」を理由に避難をためらうというデータもある中、彼らのニーズに応える形で「人もペットも守るシェルター」としての評価を得ています。これからも、オリーブの家は多くの女性と親子の避難と安全を支えるために活動を続けます。
SDGsとの関連
「オリーブの家」の活動は、持続可能な社会の実現に向けた一助ともなっています。特に、以下のSDGsの目標に関連している点が顕著です。
- - 目標5:「ジェンダー平等を実現しよう」 - 性暴力から女性と子どもを守り、経済的自立を支援します。
- - 目標10:「人や国の不平等をなくそう」 - アクセスしづらいDV被害者やシングル家庭への支援を行います。
- - 目標16:「平和と公正をすべての人に」 - 暴力のない、安全な社会づくりに寄与します。
- - 目標3:「すべての人に健康と福祉を」 - 母子の健康と福祉の確保を重視します。
今後の展望とお願い
山本理事長は、この機会を通じて得た知見を地域シェルターに活かし、被害者が誰一人取り残されない支援体制を築くことを目指しています。また、現在オリーブの家ではシェルター改修のためのクラウドファンディングを進めています。残り6日となり、多くの支援者の温かい寄付によって目標金額にも近づいています。更なる支援拡充を目指し、ぜひ多くの方にご関心をお寄せいただきたいです。
クラウドファンディングの詳細はこちら
お問い合わせ先
代表理事:山本礼知
所在地:岡山県津山市中島
公式サイト:
オリーブの家
オリーブの家のさらなる展望と活動にぜひご注目ください。