ゲームと子育ての新しいアプローチ
2023年7月15日、現役医師の阿部智史さんによる新著『ゲームしながら受験で勝つ!医師が教える子どもが自ら学び出すセルフコントロール力』が新潮社から発売されました。本書は、ゲームと子育ての相互作用を深く探求し、ゲームを単なる娯楽とせず、教育の一環として取り入れる重要性を説いています。
ゲームは教育の敵?それとも味方?
最近の文部科学省の調査によると、小学生の約90%が家庭でゲームを楽しんでいます。そのため、親たちは勉強の時間が減ること、睡眠不足、近視、姿勢の悪化など、様々な悩みを抱えています。多くの親はゲームを禁止することが解決策だと信じていますが、果たしてそれが本当に効果的なのでしょうか。実際には、ゲームは子どもたちにとって重要なコミュニケーションのツールでもあり、無理に禁止することが問題をさらに悪化させる可能性もあります。
中学受験が盛んな都市部では、ゲームをどう扱うかが、大きな課題となっています。ゲームと戦略的に接することで、実は論理的思考力や問題解決能力(通称「自走する力」)を育てることができるというのが、著者の阿部さんの考えです。
著者の経歴とその想い
阿部智史さんは、東京の武蔵高校を卒業した後、医師の資格を取得した異色の経歴を持つ方です。学生時代、彼はゲームに熱中し、単位を落としフリーター生活を余儀なくされるという苦い経験を持っています。しかし、その経験を活かして周囲の人々に資することを目指し、今回は自身の学びや気づきを基にしたメソッドを本書に寄せました。
著者曰く、「ゲームへの依存は自らの失敗から学んだことです。同じ過ちを繰り返してほしくないという気持ちから、親子が一緒にゲームと向き合う方法を提案します」とのこと。これにより、子どもたちのゲームから新たな力を引き出してほしいという願いが込められています。
セルフコントロール力を育もう
本書を通じて、著者が特に強調しているのは、セルフコントロール力の重要性です。子どもがゲームに夢中になっている時は、それを活かして「特別な力」を身につけるチャンスです。ゲームを通じて、自身の意思で感情や行動をコントロールできる力を身に付けることで、将来の仕事にも役立つスキルとなります。
ただの遊びとして捉えられるゲームも、正しく取り入れればお子さんの成長に大いに貢献するのです。例えば、課金の経験をマネー教育の機会にして、ゲームを「敵」とするのではなく、「武器」として利用することで、論理的思考力や問題解決能力を育むことができるのです。
ゲームと教育に関するQ&A
本書にはQ&Aセクションもあり、親たちが抱える「子育て×ゲーム」に関する疑問に寄り添った内容が掲載されています。例えば、「医学部合格には地頭が良いことが影響したのか?」という質問に対する答えや、ゲームを持たせることに対しての抵抗感、さらには実際に勉強や受験に役立った経験についても紹介されています。
目次と内容
本書は以下の章から構成されています。
1. 御三家中高でゲーム依存、そして医学部合格まで
2. ゲームで育てる『セルフコントロール力』 ~親子で始める新・生活習慣~
3. うちの子はどの主人公? ~ゲームでわかる3つの才能~
4. ゲームは未来を生き抜く力になる ~親子で装備する3つのアイテムとその先の物語~
このように、ゲームと教育、子育てについての新しい視点を提供してくれる一冊です。親子で一緒にゲームを楽しみながら、お子さんの未来の成長を見守るためのヒントが満載です。
新しい子育ての形を見つけたい方は、ぜひ手に取ってみてください!