子どもたちの心を育む「ぼくとモヤモヤ」の読み聞かせ活動
2023年9月1日、板橋区立北野小学校で行われた始業式において、特別な取り組みとして「ぼくとモヤモヤ」の読み聞かせが実施されました。この絵本は、子どもたちがさまざまな感情を持つこと、特に「モヤモヤ」した気持ちを理解し、適切に表現することを助ける内容になっています。
絵本作成の背景と目的
板橋区は、地域に根ざした「絵本のまち板橋」として子どもたちの心の健康をサポートするため、「ぼくとモヤモヤ」を制作しました。この絵本は、子どもたちがSOSの出し方を学ぶ手助けをしており、特にこの時期は新学期の始まりで緊張感や期待感が入り混じる時期であるため、非常に重要なテーマです。主人公のしかくくんが、モヤモヤに対抗するために大人と対話する中で、自分の感情を整理し、信頼できる人に相談することの大切さを実感する物語です。
行事の実施内容
始業式当日、中川校長の開会の挨拶の後、生活指導部の先生たちによる読み聞かせと寸劇が披露されました。スクリーンを使ったビジュアル表現で児童たちを引きつけ、物語の中でメッセージを際立たせる工夫がなされていました。読み聞かせの中では、「誰でもモヤモヤした気持ちになることがある」という点や、「その時には友達や家族、先生に相談をすることができる」ということが強調されました。児童たちも「相談すると気持ちがすっきりすることを実感した」との感想をもらし、心の健康について真剣に受け止めていました。
参加した児童たちの反応
読み聞かせ後、多くの児童が心の健康についての理解が深まったと感じたようです。「心がモヤモヤしたら、誰にでも相談していい」との先生たちからのメッセージは、児童たちにとって貴重な学びとなりました。楽しい寸劇と共に心の健康についての重要なメッセージが伝えられ、参加した全員が非常に充実した時間を過ごしました。
結論と今後の取り組み
今後も板橋区および教育委員会は、「ぼくとモヤモヤ」の活用を促進し続ける予定です。子どもたちが自分の気持ちを理解し、適切に表現する力を身につけることは、彼らの成長にとって非常に重要です。絵本を通じて、子どもたちの心の健康に貢献するこのような活動が、地域社会全体に広がることを期待しています。