リーダーシップ教育の新たな展開
株式会社アライブが提供する英語を通じたリーダーシップ教育プログラムが、小学生たちの注目を集めています。2025年8月4日及び5日の2日間にわたり、小学校3年生から6年生を対象としたこのプログラムでは、子どもたちが「理想のリーダー」について考え、対話を通じて自らの意見を表現しました。特に印象的だったのは、彼らが描いたリーダー像が「Kind(親切さ)」や「Teamwork(協力)」という特徴に根付いていた点です。以前のプログラムで見られた歴史的なリーダー像とは対照的に、今年の子どもたちは身近な存在、つまり「Teacher(先生)」を挙げており、リーダーシップが単なる上下関係に留まらず、周囲との関わりの中で発揮されるものであるという認識を持っていることが伺えました。
衝突と共感の中で育まれる能力
プログラムでは、チームビルディングを通じて子どもたちの自我が表出する局面もありました。多少の衝突があったものの、その問題を各自が深堀りする機会を大切にしました。この過程で、彼らは共感力、責任感、レジリエンスといった非認知能力を培っていきました。何より、子どもたちが自分の考えを振り返ることができることが、教育の真髄だと言えます。
多様なチームによる成果
興味深いことに、プログラム内で異なる性格の子どもたちがチームを組むと、高い成果を上げる傾向が見られました。多様性が生み出す力、すなわち心理的安全性がチームのパフォーマンスを向上させることは、教育現場を越えてビジネスの世界にも通じる貴重な学びです。
英語での対話がもたらす変化
プログラムでは、英語を使った対話が重要な位置を占めています。子どもたちは自分の感情を英語で表現することに初めは苦労しましたが、2日目には自ら積極的に意見を発言できるようになりました。これは、語学力と非認知能力を同時に高めるアプローチの一環であり、プログラムの特異性を際立たせています。
教育の成功に向けた理念
今回のリーダーシッププログラムでは、子どもたちがリーダーの定義を「優しさ」「協力」「先生」とし、リーダーシップを「共に生きる力」と時代に即したものとして理解していました。アライブの教育方針は、教育の内容も設計も、子どもたちが主体的に考える力を育むことに根ざしています。大人の価値観を押し付けないカリキュラム設計のもと、子どもたちが自ら気付きを得る環境を整えています。
未来への展望
アライブは今後も、子どもたちが自分のリーダーシップ力を発揮し、地球規模の課題に取り組むグローバル人材を育成していくことを目指します。また、リーダーシッププログラム後のサーベイ結果も集計中であり、今後の改善に生かしていく予定です。教育の未来を切り拓くアライブの挑戦が、どのような形で子どもたちを進化させていくのか、楽しみにしていきたいです。