教育格差縮小を目指すシンポジウム
認定NPO法人キッズドアが主催する教育格差対応のシンポジウムが、2025年7月10日(木)に東京で開催されます。このイベントでは、PISA(Programme for International Student Assessment)2022の学力調査を基に、日本の教育システムの現在の課題と家庭背景による格差について考察されます。
教育格差の現状と重要性
今、賃金の上昇と物価の高騰によって、教育を受ける環境にも影響が及んでいます。このような状況では、教育格差の拡大が深刻な問題となっており、特に低学力層への支援がますます重要になっています。キッズドアでは、学力向上をサポートするための教材開発やアンケート調査を通じて、子どもたちの現状を把握し、支援策を模索しています。
シンポジウムでは、PISA2022の調査結果をもとに、教育の優位性や家庭背景による格差の実情について学ぶことができます。また、キッズドアが実施した中学生向けの意識調査の結果や、低学力の子どもたちのための数学教材の紹介も行います。これにより、参加者は実用的な支援方法を理解し、今後の教育格差解消に向けた意見交換を行う場になることを目指しています。
イベントの詳細
実施概要
- - 日時: 2025年7月10日(木)17時00分~18時30分(交流タイム19時00分終了)
- - 会場: 東京ユビキタス協創広場CANVAS
- - 定員: ハイブリッド形式(会場100名、オンライン200名)
- - 参加費: 無料
当日会場参加の方には、数学・英語・国語のオリジナル教材をプレゼント。また、オンライン申し込みをした方には、アーカイブ配信が用意されます。たとえ当日に参加できない方でも、オンラインでの登録により有益な情報を得ることが可能です。
プログラム
シンポジウムのプログラムは、以下の通りです。
1.
基調講演: "PISA2022から見る日本の教育格差の現状と課題"
講師:文部科学省教育課程課長 武藤久慶氏
2.
報告1: "低所得家庭の中学生の数学に関する意識調査"
発表者:キッズドア調査室 美馬由芽
3.
報告2: "低学力の中学生向け数学教材紹介と春季講習結果"
発表者:キッズドア学習支援ディレクター 三沢和也
4.
紹介: "低学力の中学生への学習支援方法と教材紹介"
発表者:キッズドア専務執行役員 松見幸太郎
5.
クロージング: "公平性=家庭に関わらず学べる環境の保障"
講師:キッズドア理事長 渡辺由美子
その後、参加者同士での交流タイムも設けています。意見交換やディスカッションを通じて、ネットワークを広げる良い機会になることでしょう。
申し込みについて
申し込みは公式ウェブサイトから行えます。閉め切りは7月8日(月)となっておりますので、お早めに登録を行ってください。
申し込みフォームはこちら
キッズドアの理念と活動
キッズドアは、2009年の設立以来、日本における子どもの貧困問題に真剣に取り組んできました。小学生から高校生、さらに高校を中退した若者も対象に、無料の学習会や生活支援を行い、子どもたちが安心して学べる環境を提供しています。また、コロナ禍におけるリサポートとして「ファミリーサポート」の提供も行っており、全国の子育て家庭に情報支援や物資支援を行っています。
教育の現場では、子どもたちが公平に学び成長できる環境を整えることが求められています。キッズドアのシンポジウムは、そのための重要な一歩となることでしょう。するべき議論や情報交換が行われることを期待しています。