中高生の意識調査
2025-04-28 16:40:22

2024年版・中高生のジェンダー意識調査が明かす新たな課題とは

2024年版・中高生のジェンダー意識調査が明かす新たな課題とは



公益社団法人ガールスカウト日本連盟が2024年に実施した『中学生・高校生のジェンダーに関する意識調査2024』の結果が発表されました。この調査は、中高生が日常生活の中でどのようにジェンダーに影響を受けているのか、またその意識を明らかにすることを目的としています。特に「隠れたカリキュラム」の存在が強調されており、家庭や学校における態度や言葉が中高生の意識や行動に与える影響を把握しました。

調査の概要


調査対象は全国の中学生と高校生で、2024年9月27日から11月24日にかけてインターネットを通じて行われました。全体で1348人の生徒が回答し、その中には751人の中学生と597人の高校生が含まれています。この結果から浮かび上がった現状と課題について詳しく見ていきましょう。

主な調査結果と考察


ジェンダーによる制限感


調査の結果、性別によって何かを制限されたり、期待されたりしていると感じる生徒は、男女ともに高校生の方が多いことが分かりました。特に女子は「しなくてよい」と言われることが多く、男子は「やらされる」という感覚が強いことが明らかになっています。

体調についての話し相手


生徒たちが自分の体調に関して話しやすい相手として選んだのは母親であり、女子は約80%、男子は55%が母親に相談していると回答しました。しかし、誰とも話せない生徒もいるため、家庭内でのコミュニケーションの大切さが伺えます。

性的嫌がらせの実態


日常生活で性的嫌がらせを経験したことがあると答えた生徒の割合は高く、女子高生では22%、男子高生では25%という結果が示されています。これは特に高校生の間で深刻な問題として認識されるべきです。

自己容姿への満足度


生徒たちが自分の容姿に満足していないとの回答は高く、女子中学生の55%、女子高生の58%がそのように感じています。自己肯定感に関しては、男子高校生が最も低いという結果が出ました。

教育現場の平等感


3割程度の生徒が学校の先生が男女に平等に接していないと感じており、進路指導においても不平等を感ずる学生がいることが明記されています。これは教育現場の偏りの解消が急務であることを示しています。

インターネットの安全性


インターネットに対する認識は概ね安全だと考えられていますが、最も影響を受けるメディアとしてYouTubeやInstagramが挙げられます。特に女子高生が最も頼りにしているのはInstagramであり、時代の流れを感じさせる結果になっています。

調査の意義


この調査は、中高生の意識を広く社会に理解してもらうとともに、日常生活に潜むジェンダーバイアスの存在を明らかにすることを目指したものです。今後は、調査結果を基により良いサポートを行い、子どもたちが自由に自分を表現できる環境を整えることが重要です。

まとめ


ガールスカウト日本連盟が行ったこの調査は、子どもたちの心の声を反映した重要なデータとなりました。ジェンダーに関する意識を深め、教育・家庭・社会全体でこの問題に取り組む意義を再認識させてくれます。さらに詳しい報告書は、ガールスカウトの公式ホームページでダウンロードできますので、ぜひご覧ください。


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