心の旅を届ける「どこでも万博」が初の国際賞受賞!
2023年9月7日、名古屋のIGアリーナで行われた授賞式において、
「どこでも万博」が博覧会国際事務局(BIE)および地球産業文化研究所(GISPRI)が共催する万博初の国際賞「EXPO INNOVATION AWARD」を受賞しました。この喜ばしい成果は、重大な社会的意義を有するプロジェクトがもたらす革新性と文化交流の可能性を高く評価された結果ともいえます。
「どこでも万博」は、病気や障がいのある子どもたちが、自宅や病院にいながらにして、AIアバターロボットを利用して万博会場のパビリオンをバーチャルに体験し、他の来場者との交流を楽しむことができる革新的なプロジェクトです。これまでに、全国の病院や自宅から4,000人以上の子どもたちとその家族が参加し、身体的制約を超えた新たな冒険の場を提供してきました。
授賞式の意義
授賞式では、どこでも万博の総合プロデューサーである戸田愛が登壇。彼女の長男である陽輝くんが、家族と共にその様子を見守っていました。その姿には、温かい家族の絆と、共に歩んできた道のりの重みが感じられました。
戸田愛は、「万博という未来を語り合う場で受賞できたことに大きな意味を感じています。これがゴールでなく、むしろ新たな始まりです。」と賞の意義を語り、自身の経験を踏まえた力強いメッセージを発信しました。特に、彼女の長男がスペシャルキッズとして生まれてからの苦労や向き合い方が、多くの人々にインスピレーションを与えました。彼女は、子どもたちが自分の力で出会いや新しい発見を楽しむことの重要性を訴え、ひとりの大人がその環境を整えることができると信じています。
インクルーシブな社会への挑戦
戸田愛が「どこでも万博」のプロデューサーを務める背景には、自身の長男の存在が大きく影響しています。彼女は、病室や自宅にいる特別支援が必要な子どもたちと、その家族に「旅」の体験を届けることを目指し、オンラインでのイタリア旅行プログラムなど、様々な制限がある子どもたちに新しい経験を提供してきました。この経験が、「どこでも万博」プロジェクトの実現に大きく寄与しています。
同プロジェクトは、単なるデジタル体験に留まらず、子どもたちが自らの意思で参加し、楽しむことができるように設計されています。戸田愛は、パビリオンとの連携調整やユーザー体験のサポートなど、多様な役割を担いながら、このプロジェクトを実現しました。特に、イタリアパビリオンとの密接な連携により、子どもたちと会場が効果的に交流できる仕組みを構築しました。
子どもたちに広がるイノベーション
授賞式後、長男の陽輝くんは自身の視点からIGアリーナの様子を描写しました。このように、参加することで得た経験を内容に込めることで、子どもたちは新たな創造を始めるきっかけとなります。「どこでも万博」は、心の旅を届けることで、参加した子どもたちの心の成長も促し、驚きや喜びをもたらすことを目指しています。
このような革新事業は、とことこあーす株式会社が掲げる「旅を通して人と会い、学ぶ」という理念とも深く結びついています。株式会社としての活動は、企業やコミュニティと共創し、次世代の学びや交流の場を生み出すことに力を入れており、今後も様々な形で社会に貢献していくことが期待されます。
「どこでも万博」は、単なる体験を超えた、未来の可能性と希望を届けるプロジェクトとして、これからも成長し続けることでしょう。