小学生向け「アンコンシャスバイアス」に気づくイベント盛況の報告と未来の展望

小学生対象「アンコンシャスバイアス」に気づこう！

2025年8月1日、東京都江東区にある日本科学未来館で行われたイベント「ハットニャール博士の研究所2025」は、小学生を対象にした教育イベントで、多くの子どもたちが参加しました。このイベントのテーマは「アンコンシャスバイアス」に気づくことであり、実際に287名の小学生とその保護者を含む総勢516名が参加しました。

成功を収めたひととき

このイベントは一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所が主催し、昨年に引き続いての二度目の開催となりました。参加者たちは「ハッ！」と思う瞬間を体験しながら、自らの無意識のバイアスについて学び、さまざまな視点を持つことを促されました。多様な企業や団体の後援を受け、ボランティアの助けを借りながら、無事に運営されました。

子どもたちの「ハッ！」とする瞬間

イベントは午前と午後の二部制で行われ、それぞれのセッションではアクティビティを通じて「アンコンシャスバイアスに気づく5つのとびら」が用意されました。参加した子どもたちは、楽しみながら自分自身の思い込みや偏見に気づくことができました。例えば、味覚に関する実験で、子どもたちは見た目と味のギャップについて学び、持っていた先入観が間違いであったことを再認識しました。

多様な体験コーナー

1. 豆知識の扉
- 味覚の探検を通じて、子どもたちが新しい味に挑戦する大切さを知ることができました。

2. 森永製菓の体験
- お菓子を使ったワークショップで、「見た目」と「味」の相違について考えさせる機会が提供されました。

3. かるた遊び
- アンコンシャスバイアスをテーマにしたかるたを使い、自分の偏見を見つめ直す時間が設けられました。

4. 物語を通じた学び
- 「桃太郎」を題材にした授業では、視点を変えて物語を再評価する面白さを子どもたちが体験しました。

5. 自分らしさの発見
- 「らしさ」というテーマで、自分自身の特徴や強みに気づく時間も設けられ、自己理解を深める機会となりました。

参加者の体験と学び

イベント終了後、参加した子どもたちや保護者から寄せられた感想には、これまでの考え方が変わったとの声が多くありました。例えば、「他の人の意見を聞くことができて面白かった」や「無理だと思っていたことに挑戦する勇気をもらった」といった体験談が寄せられました。また、引率した保護者も「自分自身の思い込みに気づいた」と感想を述べており、親子で学びありの楽しい時間を過ごしたとのことです。

これからの展望

今年の成功を受け、来年夏には再度の開催を予定しています。また、東京以外でも開催したいとの要望も多く寄せられており、地方都市での展開も視野に入れています。今後もアンコンシャスバイアス研究所は、教育現場や親子のコミュニケーションの中で、無意識の思い込みから解放されることの重要性を伝える活動を続けていきます。