相馬の海を体験
2025-07-31 13:08:25

福島・相馬で学ぶ海の恵みと未来を描く体験プログラム

福島・相馬で学ぶ海の恵みと未来を描く体験プログラム



2025年7月23日と24日の2日間、福島県相馬市にて、一般社団法人ふくしま海と緑のプロジェクトが主催する体験プログラム『常磐インフルエンサー』が開催されました。このプログラムは、福島の海について学びながら、未来の海を守るための活動を体験するもので、小学5・6年生の21名が参加しました。

海の恵みを知る



初日、参加者はアクアマリンふくしまを訪れ、獣医師の富原さんからヒラメの生態について詳しく教わりました。ヒラメの砂に隠れる習性や平均寿命を学び、展示を通じて理解を深めていく様子が見受けられました。続けて、潮目の大水槽では福島県沖における黒潮と親潮の交わりについての話があり、実際の魚の生態についても質問が飛び交い、熱心に耳を傾けていました。特に、ヒラメの目が「ハート型」であることを知り、子どもたちの目が輝く瞬間も。さらに、さかな芸人のハットリさんが登場し、魚にまつわるユニークなネタを披露。子どもたちは大いに笑い、楽しみながら学びに没頭しました。

次に、いわき市に移動し、相馬双葉漁業協同組合を訪れました。乗船体験では多くの子どもたちが初めての漁船体験にわくわく。同組合の漁師が実演する刺し網漁を間近で見学し、タチウオの水揚げを目の当たりにしました。参加者たちは、タッチプールでヒラメやタコにふれ、海の生き物とのふれあいを楽しみました。この体験を通じて、子どもたちは海の恵みを支える人々の努力と、その大切さを直接体感しました。

知識を深める



その日の夕食には、学んだヒラメやタチウオを使った料理が出されました。ヒラメの刺身やタチウオの唐揚げを食べながら、料理長がさばき方を実演。子どもたちは興味深くその様子を見つめ、魚の部位や調理法についての説明を熱心に聞いていました。参加者は互いに印象に残った内容を発表する時間を持ち、初日のプログラムを振り返りました。

資源の価値を理解する



2日目には、福島県水産資源研究所を訪れました。専門家の神山さんが、ホシガレイやアユの稚魚についての詳しい解説を行いました。クイズ形式なので、子どもたちも楽しみながら参加。続いて年間約100万匹のヒラメが育てられる養殖施設を見学し、稚魚の放流が行われるプロセスを学びました。

磯遊び体験では、松川浦ガイドの会によるカニ釣りにチャレンジ。班を分けて「カニマンション」と呼ばれるスポットを探し、カニを次々に釣り上げていく様子は、大いに盛り上がりました。その後、中澤水産を訪問し、ヒラメのぶっかけ丼や新作の平目カレー缶を味わいながら、常磐ものの魅力を学びました。

未来を描く



最後には、参加者が2日間の体験を絵に表現しました。モンゴル出身の画家・Ochiroさんから描き方の指導を受け、ヒラメの形をしたキャンバスにそれぞれの思いを込めて絵を描き上げました。完成した作品は、中澤水産の新商品『平目カレー缶』のパッケージデザインとして使用される予定です。このように、子どもたちは楽しい体験を通じて、海の大切さや未来について考える機会を得ました。

参加者の感想



参加した子どもたちからは、「漁を学べて面白かった」「ヒラメの目の形がハートだと知って驚いた」といった声が寄せられました。保護者からも参加者の楽しさを伝える嬉しい報告があり、海の変化や漁師の仕事の話に興味を持たれていました。この『常磐インフルエンサー』を通じて、海の未来が次世代に引き継がれていくことを期待したいと思います。


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